Quadratic Voting
Quadratic voting(以下QV)とは何か?
一定量のCreditが全員に配布される(今回は99)
そのCreditを消費して票を購入し、投票することができる
ただし、x票を購入する際に要するCreditはx^2である
というシステム
Quadratic votingがどのような民主主義の課題を解決できるのか?
民主主義の課題はたくさんあるけど、その中でもQVに関することを抽出すると... 純粋な一人一票では、公正な民主主義は実現できない
QVでは一人一票ではないので、ここら辺の問題を軽減することができる
多数決の方式によりマイノリティがマジョリティによって容易に迫害されてしまう
例えば、「発電所による環境汚染の影響をどこまで許容するか?」という問題について
どれぐらいの人が汚染を気にするのか?によって、ボーダーライン(妥協点)が決定される
つまり、今の投票システムでは、マイノリティが被害を受けやすい。(発電所の近くに住んでいない人にとってはどうでもいいから)
発電所の遠くに住んでいる人がたくさん票を投じて、多数の圧力で近隣住民を圧迫することが可能なシステムになっている
故に、その問題が当人にとってどれほど大きなものかを測定したい
それを、QVの投票先の重み付けによって実現する
この問題を重要に感じる人が特定の投票先に多く票を投げれるようになる
国民側の微妙な感情に対応できない
上のほとんど同じく
票に重み付けがされないので、一番好きな人一人にしか投票できず、国民が持っている感情を正確に反映できない
ちなみに99に設定したのは、そうすると最低でも3人に入れないといけなくて、幅広さを担保できるため
導入例
台湾で行われた総統杯というハッカソンの投票として使われた
コロラド州の議会では導入が進められている
Quadratic votingが抱えているコスト
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